ハラスメント防止のための啓発研修
講座概要
ハラスメント問題への社会の関心が高まっています。前世紀であれば不問にされていた行為に対し、厳しい処分が下されることも希ではありません。とくにセクハラ、パワハラ、マタハラ(パタハラ)、及びケアハラといった法律による防止措置義務があるハラスメントについては、社員福祉はもとより自社のブランド価値の維持のためにも根絶に向けた取り組みは待ったなしの状況です。とりわけ防止措置の中でも啓発活動には終わりがありません。経営者自身が襟を正すとともに、継続的に社員に対するメッセージを投げかけることが大切です。本講座ではパワハラとセクハラを中心に、ハラスメントを許さないという会社の姿勢を社員に伝え、ハラスメント問題の起こりにくい職場環境づくりを狙いとします。
学習目標
- 様々なハラスメントとそれによる会社と個人が被る損失について理解する。
- パワハラの理解と防止のためのヒントを得る。
- セクハラ(マタハラを含む)の理解と防止のためのヒントを得る。
本講座の特徴
ハラスメント防止の取り組みにおいては、会社としての制度整備と加害者にならないための啓発活動が重要ですが、被害者になる側への啓発も重要です。本講座では、加害者対策だけでなく、被害者側の理解と心構えについても触れることで、総合的にハラスメント防止の取り組みにつなげます。
講座仕様
- 想定受講者 :全社員(派遣社員や委託先社員を含むことも可能)
- 時間の目安 :2時間程度
- 受講人数の目安:最大50名以下が目安
研修カリキュラム
標準的なカリキュラムの一例をご紹介します。
1.ハラスメントの理解
・様々なハラスメント
・ハラスメントによる損失
2.パワハラの理解と防止に向けて
<ケース討議>どこからがパワハラなのか?
(個人検討、グループ討議、発表・講評、解説))
・パワハラの定義と類型
・上司・先輩の心がけ
・部下・後輩の心がけ
3.パワハラの理解と防止に向けて
<ケース討議>セクハラを目撃したら?
(個人検討、グループ討議、発表・講評、解説)
・パワハラの定義と類型
・加害者にならないために
・被害者にならないために
・マタハラ(パタハラ)の理解と防止
4.ハラスメントのない健康な職場づくりのために
・正しい理解の重要性
・ハラスメントに気づいたときの対応
カスタマイズの視点
本講座は全社員を対象に、会社からハラスメント防止に向けた強いメッセージを伝えることを意図しています。しかし、社員数の多い企業では全社員対象の研修を頻繁に実施することは難しいことも多く、eラーニング等の併用も有効です。この場合、研修での学習内容がeラーニングで伝えられたメッセージと異なる印象を与えることは混乱の原因となりかねません。そのため、講座の企画や教材の作成にあたっては、すでに実施されたeラーニング教材との整合性に配慮が必要となります。