コンプライアンス・リーダー養成研修(入門編)
講座概要
本社コンプライアンス部門の指導下で部門や事業拠点単位のコンプライアンス活動を支える人材をコンプライアンス・リーダーと呼びます。コンプライアンス・リーダーが所期の機能を発揮し、コンプライアンス経営を支えてくれることで、本社コンプライアンス部門の業務負荷が大幅に低減するとともに、各職場の事情に最適化したコンプライアンス推進が可能になります。しかし一方で、せっかくのコンプライアンス・リーダー制度が形骸化してしまっている状況も目にします。本講座では、コンプライアンス・リーダーが自己の役割を認識するとともに、期待される役割を自信を持って果たせるためのスキル強化を目指します。
(「コンプライアンス・リーダー」の名称として、「コンプライアンス推進者」「部門コンプライアンス担当者」「コンプライアンス委員」「コンプライアンス・オフィサー」など、会社により様々な呼称が使われまていす。)
学習目標
- コンプライアンス・リーダーの意義と期待される役割を理解する。
- コンプライアンス・リーダーにふさわしいレベルでコンプライアンス経営を理解する。
- コンプライアンス・リーダーが身につけるべきスキルとその概要を理解する。
本講座の特徴
本講座では、主として新任のコンプライアンス・リーダーを受講者として想定します。そのため、コンプライアンスリーダーが身につけるべきスキルだけでなく、コンプライアンス経営の意義やコンプライアンスリスクについても併せて学習します。
講座仕様
- 想定受講者 :コンプライアンス・リーダー(主として新任者)
- 時間の目安 :5~6時間程度
- 受講人数の目安:16名~25名
研修カリキュラム
標準的なカリキュラムの一例をご紹介します。
1.コンプライアンス・リーダー制度の理解
・コンプライアンス・リーダーとは何か
・コンプライアンス・リーダーの心得
・部門長(拠点長)、本社コンプライアンス部門との役割分担
2.コンプライアンス経営の理解
・日本型コンプライアンス経営の理解
・不祥事事例に学ぶコンプライアンス
・コンプライアンスリスクの理解
3.リスクマネジメントの進め方
・リスクマネジメントの基本プロセス
・リスク発見と対策立案
<ワーク>リスク対策の検討
4.コンプライアンスに代わる啓発活動
・コンプライアンス教育の進め方
・コンプライアンス講師の役割と自覚
5.コンプライアンスに代わる相談対応
・コンプライアンス相談の進め方
・コンプライアンス相談での対応時の留意点
6.本社コンプライアンス部門との連携
・コンプライアンス・リーダー会議への出席
・コンプライアンスに関わる報告
・コンプライアンス方針の浸透
カスタマイズの視点
本講座はコンプライアンス・リーダーとしての標準的な役割を前提に設計されています。コンプライアンス・リーダーに期待される役割は会社により異なります。そのため、研修企画にあたっては、自社のコンプライアンス・リーダーに期待する役割を前提に、必要な学習項目を選定する必要があります。