コンプライアンス・リーダーのためのビジネス法務研修
講座概要
コンプライアンス・リーダーにとって、法令の知識は必須のものではありません。しかし、法令に関する基本的な知識を持つことで、生じた問題の程度を見積もれるようになり、部門長(拠点長)や本社コンプライアンス部門への連絡などの判断が迅速化し、コンプライアンス経営の抹消神経たるコンプライアンス・リーダーの機能強化につながります。本講座ではコンプライアンス・リーダーとして知っておくことが望ましい法令知識の習得を目指します。
学習目標
- リーガルマインド(法律の使い方、法的な思考法)の基本を理解する。
- 刑事責任、民事責任、行政処分等の法律上のペナルティについて理解する。
- 自社のビジネスに関係の深い法令の基本(理念・重要規定等))を理解する。
本講座の特徴
弁護士等の資格取得のための学習ではなく、コンプライアンス問題の予防と初動対応に必要な知識習得に焦点を絞ります。厳密な知識学習に偏らないよう留意しつつ、簡単なクイズに答えながら集中力を切らさずに学習ができような工夫を行います。
講座仕様
- 想定受講者 :コンプライアンス・リーダー
- 時間の目安 :3~4時間程度
- 受講人数の目安:16名~25名
研修カリキュラム
標準的なカリキュラムの一例をご紹介します。
1.コンプライアンス・リーダーとリーガルマインド
・法律知識の必要性(法律知識が役立つ場面)
・学ぶべき法令の範囲(法律、府省令、通達等)
・法律の学び方と情報源
2.法律違反のペナルティ
・犯罪行為と刑事責任
・不法行為、債務不履行と民事責任
・規正法違反と行政処分
3.自社に関係する法令の基本
・民法、商法、会社法の考え方と重要規定
・経済法(独禁法、下請法)の考え方と重要規定
・知財法(特許法、著作権法等)の考え方と重要規定
・情報管理法(個人情報保護法等))の考え方と重要規定
・その他の重要法令の概要
4.法律知識の活かし方
・専門部署等との連携
・専門家に相談する際の留意点
カスタマイズの視点
本講座で扱う法令の範囲は受講者の所属する企業が担う事業に関係の深い法令です。詳しく解説すべき法令と存在を知っているだけで十分な法令等、学習目標に応じて内容をカスタマイズする必要があります。