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部長研修 経営戦略を支える幹部育成

講座概要

 経営幹部である部長(部門長)としてのマネジメント責任を果たすために必要なスキルと心構えを身につける講座です。部長とは部門の統率者であり、部下の課長(所属長)を指揮しつつ、部門に課せられた使命を全うすることが求められています。部門が所期の機能を発揮するためには、部長が求められる役割を果たす必要がありますが、部長の役割は課長のスケールアップ版ではありません。事業部門であれば戦略単位の指揮官として、本社部門であれば経営管理機能の統括者としての役割を果たすことであり、まさに経営幹部といえる立場にあります。課長の役割とは量的な面だけでなく質的な面でも大きく異なります。本講座では課長とは異なる部長の役割を確認しつつ、経営幹部にふさわしい役割を果たせる人材育成を目指します。

学習目標

  1. 課長とは異なる経営幹部としての部長の使命を理解する。
  2. 全社戦略を理前提とした部門戦略立案のための思考プロセスと手法を理解する。
  3. 部門戦略を実現するための経営資源の確保に関する計画策定の思考プロセスと手法を理解する。

本講座の特徴

 本講座は知識学習ではなく、部長として現実に自分自身が取り組むべき戦略(取り組むべき課題の発見、課題達成プロセスの計画化)を策定し、実施に着手できる状態にすることを目指します。そのため、1年後に振り返りを行い、策定した戦略の進捗状況の確認も可能です。

講座仕様

  • 想定受講者  :新任部長(既任部長の再教育にも好適)
  • 時間の目安  :17時間(1泊2日)
  • 受講人数の目安:15名~20名

研修カリキュラム

 標準的なカリキュラムの一例をご紹介します。

=== 1日目 ===

1.部長の使命

  ・マネジメントの復習(マネージャー全般の使命の再確認)

  ・部長の使命(経営幹部としての使命、課長との違いの確認)

2.あるべき部長像の確認

   <ワーク> 経験に基づく理想の部長像

        (グループ討議、発表、講評)

   <ワーク> あるべき部長像とのギャップ分析

        (個人検討、グループ内共有)

3.経営環境の理解

  ・環境分析の意義と視点

  ・外部顧客の期待分析(マクロレベルの分析)

  ・内部顧客の期待分析(部または事業部レベルの分析)

  ・会社の期待分析(社長または担当役員が当部に期待すること)

  ・部下の期待分析(部下たる課長が部長たる自分に期待すること)

   <ワーク> 環境分析の実際

        (個人検討、代表者発表と講評、グループ内共有)

4.部の経営課題の策定

  ・経営課題策定の視点

   <ワーク> 経営課題策定の実際

        (個人検討、代表者発表と講評、グループ内共有)

5.経営課題の構造分析

  ・課題構造分析の視点

   <ワーク> 課題構造分析の実際

        (個人検討、代表者発表と講評、グループ内共有)

=== 2日目 ===

6.経営資源の確保

  ・人的資源確保の重要性

  ・部門の人材ポートフォリオの作成

   <ワーク> 人材ポートフォリオ作成の実際

        (個人検討、代表者発表と講評、グループ内共有)

7.部門内組織の設計

  ・部門内組織(課、会議体、担当チーム、プロジェクト等)の意義

  ・組織設計の留意事項(組織設計の原則)

   <ワーク> 部門内組織設計の実際

        (個人検討、代表者発表と講評、グループ内共有)

8.部門内規範の制定

  ・部門内規範(内規、基準、マニュアル等)の意義

  ・組織間コンフリクトの理解と解消策

  ・規範制定時の留意事項

   <ワーク> 部門内規範制定の実際

        (個人検討、代表者発表と講評、グループ内共有)

9.ミッションマネジメント

  ・ミッションマネジメントとは

  ・ミッション定義の着眼点と事例

  ・ビジョン定義の着眼点と事例

  ・バリュー定義の着眼点と事例

   <ワーク> ミッションステートメント作成の実際

        (個人検討、代表者発表と講評、グループ内共有)

  ・ミッションステートメントの公表と浸透・定着化

10.部長の使命の再確認

  ・戦略単位、経営機能の責任者

  ・上司(課長)の上司

  ・経営陣の補佐役

   <ワーク> 部長としての経営目標設定

        (個人検討、グループ内共有)

カスタマイズの視点

 本講座は、受講者が実際に部門を預かる部長職(ライン部長)であることを念頭に置いた設計となっています。ラインを持たないスタッフ職の部長が受講される場合には、演習への参加が困難になる恐れがあります。受講者選定にあたってはこの点にご留意ください。