管理職のための財務諸表の見方・読み方
講座概要
管理職として身につけておきたい財務諸表の見方・読み方を学ぶ講座です。経理・財務の専門職ではない一般の管理職の皆様が無理なく財務諸表を読みこなせるように、細かな会計基準の定めやミクロな数字にはあえて触れず、大筋で財務諸表を理解できるように学習を進めます。
学習目標
- 財務諸表が読めることの意義を理解する。
- 財務三表の基本構造を理解する。
- 財務諸表から経営課題を抽出するための分析指標の意味と扱い方を理解する。
本講座の特徴
本講座は経理・財務の専門職ではない方のための講座です。そのため、不必要に詳細な知識には触れず、マクロレベルで財務諸表を理解できるようになることを目標としますす。例えば貸借対照表であれば、純資産の部の中身については「理解できなくても構わない」というようなおおざっぱな姿勢で学習を進めます。
講座仕様
- 想定受講者 :部課長(管理職ではない方の受講も可能です)
- 時間の目安 :7時間
- 受講人数の目安:16名~25名
研修カリキュラム
標準的なカリキュラムの一例をご紹介します。
1.財務諸表が読める意義
<クイズ>財務諸表で分かること
・財務諸表を学ぶ意義
・財務諸表で何が分かるか
・財務諸表の学び方
・財務三表の全体像
2.損益計算書の読み方
・損益計算書から分かること(儲けの中身)
・売上総利益と商品の収益力
・営業利益と事業活動の効率
・経常利益と収益の経年変化
<ワーク>損益計算書の読み方
・当期純利益と成長性を読む
<ワーク>わが社の損益計算書を分析する
3.貸借対照表の読み方
・貸借対照表から分かること(財務上の安全性)
・資産の部の読み方
・負債と純資産の部の読み方
・貸借対照表から安全性を知る
<ワーク>わが社の貸借対照表を分析する
4.貸借対照表と損益計算書を合わせて分析する
・各種回転率から経営効率の変化を読む
・ROAとROE
<ワーク>わが社の経営効率を分析する
5.キャッシュフロー計算書の読み方
・「勘定合って銭足らず」の不思議
・キャッシュと損益
・キャッシュフロー計算書の読み方
6.わが社と競合先を比較する
・検討の視点と進め方
<ワーク>財務情報の比較分析と課題設定
カスタマイズの視点
本講座は管理職を受講者として想定しているため、自社を定量的に理解するという意味で自社の財務諸表分析を行います。財務情報の開示が難しい場合には、研修用に作成した架空のモデル企業の分析で代用することも可能です。