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取締役のコンプライアンス責任(企業風土の変革)

講座概要

 取締役として自社のコンプライアンス体制を確立し、確かなコーポレートガバナンスを築き上げるための講座です。取締役は会社法、その他の関係法令が求める社内体制を整備するだけでなく、その確実な運用のため、様々な方策を講じる必要があります。コンプライアンス体制の整備と実効性のある運用はその中心となるものです。本講座では、取締役として自社のコンプライアンスリスクを正しく認識し、不祥事の予防と発生時対応のポイントを解説します。

学習目標

  1. コンプライアンス経営の実現に向けて、取締役が果たすべき役割を理解する。
  2. 不祥事の発生可能性を正しく認識するとともに、その予防と発生時対応の考え方を理解する。
  3. 不祥事が生じにくい企業風土づくりのポイントを理解する。

本講座の特徴

 会社法等の条文学習ではなく、それらを前提とした経営課題としてのコンプライアンス経営の確立に焦点を当てます。自社のコンプライアンスリスクの自己点検等の手法を用いて、現実の課題設定につながる研修となっています。

講座仕様

  • 想定受講者  :取締役
  • 時間の目安  :3時間
  • 受講人数の目安:10名~20名程度

研修カリキュラム

 標準的なカリキュラムの一例をご紹介します。

1.取締役のコンプライアンス責任

  ・コンプライアンス経営とコーポレートガバナンス

  ・内部統制と全社的リスクマネジメント

  ・企業風土改革としてのコンプライアンス経営

2.不祥事の予防(リスクマネジメント)

  ・<点検>自社のコンプライアンスリスクの自己点検

  ・点検結果の解説(潜在リスの発見とその性質の理解)

  ・リスクマネジメントの基本

  ・リスク対策の心理学(様々な認知バイアス)

3.発生した不祥事への対応(危機管理)

  ・危機管理の基本手順

  ・危機管理体制の要件

  ・危機対応の心理学(問題の先送り)

4.不祥事の生じにくい企業風土形成

  ・ワークエンゲージメントの重要性

  ・活性度の高い企業風土づくり

  ・コンプライアンス方針の浸透定着化

  ・コンプライアンス経営を支える人材育成

カスタマイズの視点

 本講座は新任取締役の基礎教育としても活用できます。新任取締役研修(グループ会社へ取締役として出向する管理職を含む))として開催する場合は、取締役のコンプライアンス責任(会社法が求めるもの)と組み合わせて、1日研修として開催することで、トータルな視点で取締役のコンプライアンス責任の理解につなげることができます。