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コンプライアンスを機能させる 迅速・正確な報連相

講座概要

 職場内コミュニケーションの中でコンプライアンス経営で最も重要となるのはマイナス情報(不都合な情報)の「報告」です。マイナス情報の迅速・正確な報告により、上司は状況を正しく把握でき、正しい問題解決に動くことができます。同様のことは「相談」についても言えます。さらにマイナス情報が関係者間で適切に共有できれば問題解決の動きはさらに効果的なものとなりますので、適切な「連絡」も重要です。報連相はマネジメントコミュニケーションの基本であり、コンプライアンス経営の成否の要を握るのです。本講座では、良好な報連相を実現するためのマネジメントとはいかなるものか、その実現のために上司はどのような点に留意して職場をマネジメントすべきかを学びます。

学習目標

  1. コンプライアンス経営における報連相の重要性が理解できる。
  2. 報連相が機能しなくなる部下との対話の特徴を理解する。
  3. 報連相を機能させるために、上司が心掛けるべきマネジメント上の工夫を理解する。

本講座の特徴

 報連相の重要性についてはいわゆるマネジメント教育で扱うのが一般的ですが、それをコンプライアンス推進と結びつけられていないことも多いと思われます。本講座は、マネジメント教育で学ぶ報連相指導とコンプライアンス経営を結び付けるための学習を目指します。

講座仕様

  • 想定受講者  :管理職・監督職(係長など部下を持つ方)
  • 時間の目安  :3時間程度
  • 受講人数の目安:16名~25名

研修カリキュラム

 標準的なカリキュラムの一例をご紹介します。

1.コンプライアンスと報連相

  ・報連相の再確認

  ・不適切な報連相の危険性

  ・重要なマイナス情報の報連相

2.ケーススタディ①(失敗事例)

  日常のマネジメントコミュニケーションにおいて、部下との対話が

  不適切であったために、肝心なタイミングで必要な報連相が機能し

  なかった職場を取り上げます。

  上司と部下との対話形式のケースを読み、マネジメントの失敗要因

  とその影響を分析します。

  (個人検討、グループ討議、発表・講評)

3.ケーススタディ②(成功事例)

  失敗事例とは逆に、日常における良好なマネジメントコミュニケー

  ションの結果、部下からマイナス情報の迅速・正確な報告が実現で

  きている職場を取り上げます。

  上司と部下との対話形式のケースを読み、失敗事例と対比させるこ

  とでマネジメントの成功要因とその影響を分析します。

  (個人検討、グループ討議、発表・講評)

4.報連相が機能する職場づくり

  ・面談コミュニケーション(1on1面談)の重要性

  ・「組織の成功循環モデル」に学ぶ

  ・面談の意義(日常の対話との違い)

  ・面談の成功要因

  ・面談成功のポイント(プロセスと留意点)

カスタマイズの視点

 本講座はマネジメントコミュニケーションスキルのの応用トレーニングとなります。同様の趣旨で設計されたコンプライアンスを機能させる 職場の風通し改善と組み合わせて開催されることで、多角的な学習を実現可能となります。