コンプライアンスを機能させる 職場の風通し改善
講座概要
風通しの良い職場は、コンプライアンス経営の観点から強い体質を有する職場であると言えます。風通しが良ければ上司・部下間、担当者間の情報共有が円滑になり、不正行為を行おうとしても困難ですし、仮に不正行為が行われたとしてもその状況がすぐに共有されるため、問題解決への動きも迅速であり、不祥事につながるリスクが低くなるからです。職場の風通し改善のためには、日ごろのマネジメントが肝心です。本講座では、風通しの良い職場を実現するためのマネジメントとはいかなるものか、その実現のために上司はどのような点に留意して職場をマネジメントすべきかを学びます。
学習目標
- コンプライアンス経営における風通しの重要性が理解できる。
- 風通しを悪くする不適切なマネジメントの特徴を理解する。
- 風通しの良い職場を実現するために、上司が心掛けるべきマネジメント上の工夫を理解する。
本講座の特徴
職場の風通しについてはいわゆるマネジメント教育で扱うのが一般的ですが、それをコンプライアンス推進と結びつけられていないことも多いと思われます。本講座は、マネジメント教育で学ぶ職場運営のスキルとコンプライアンス経営を結び付けるための学習を目指します。
講座仕様
- 想定受講者 :管理職・監督職(係長など部下を持つ方)
- 時間の目安 :2~4時間程度(ケース数により調整可能)
- 受講人数の目安:16名~25名
研修カリキュラム
標準的なカリキュラムの一例をご紹介します。
1.コンプライアンスと職場の風通し
・風通しのよさとは何か
・風通しの悪さに起因する不祥事事例
・コンプライアンス経営における風通しの重要性
2.ケーススタディ
・討議の目的と検討要領
<ケース①> 責任受容性に欠ける上司(上司の無責任さ)
(個人検討、グループ討議、発表・講評)
<ケース②> 職場を守る意思に欠ける上司(上司の無関心)
(個人検討、グループ討議、発表・講評)
<ケース③> 部下に疎外感を与える上司
(個人検討、グループ討議、発表・講評)
<ケース④> 発言において危険を感じさせる上司
(個人検討、グループ討議、発表・講評)
3.風通し確保の取り組み
・キーワードは職場の活性度
・ポイント① 職場ミッションの明確化
・ポイント② 安心して働ける職場環境
・ポイント③ 上司への信頼
カスタマイズの視点
本講座はマネジメントスキルの応用トレーニングとなりますので、マネジメント教育等において学んだ職場内コミュニケーションの知識が前提となります。そのため、新任課長研修や新任リーダー研修などと組み合わせて開催されることで、学習効果をさらに高めることが可能となります。