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計数思考による戦略的問題解決(製造業編/流通業編)

講座概要

 財務・計数感覚を身につけることで経営上の問題発見と解決にやくだてることができます。しかし多くの財務研修では「どのように役立てれば良いのか?」については「あなた任せ」になっているきらいがあります。本講座ではその疑問に対して回答を用意しました。マクロ情報である財務諸表から得られる情報は戦略レベルの意思決定に活用すべきであるとの認識に基づき、戦略思考に基づく経営改善への財務情報の活用について学んでいただきます。

学習目標

  1. 財務諸表の情報から経営上の問題を発見する着眼点が理解できる。
  2. 発見した問題に対して財務情報を根拠とした解決策の立案方法が理解できる。
  3. 問題解決策を経営戦略に反映させるための思考プロセスが理解できる。

本講座の特徴

 本講座は演習中心です。演習では、受講者(5名前後のグループ単位で検討)に経営コンサルタントに扮していただき、モデル企業(製造業又は流通業を選択可)に対して財務分析に基づいた経営改善の提言を行っていただきます。あらかじめ与えられた財務諸表を含む定量情報と、事前インタビューで収集された定性情報に基づき、モデル企業の経営状況の分析を行います。不足する情報は講師が扮するモデル企業の社長へのインタビューを通じて明らかにしていきます。受講者のインタビューの巧拙で提案内容の優劣が決まることもある実践的な演習となっています。

<モデル企業>
  製造業:精密機械部品の製造会社
  流通業:地域のお土産品の企画・販売会社

講座仕様

  • 想定受講者  :初歩的な財務諸表の知識のある方
  • 時間の目安  :7~8時間
  • 受講人数の目安:16名~25名

研修カリキュラム

 標準的なカリキュラムの一例をご紹介します。

1.財務・計数的感覚の活かし方

  ・財務・計数感覚の活かし方

  ・戦略的問題解決とは何か

2.活動のイントロダクション

  ・計数思考による戦略的問題解決プロセス

  ・演習実施にあたっての状況設定

  ・演習実施要領の説明

   <討議>検討の準備

      (社名、リーダー、検討スケジュールの決定)

3.活動のスタート

 Step.1 現状理解(モデル企業の現状と過去を理解する)

  ・モデル企業の定量分析(概略レベルの財務分析)

  ・モデル企業の定量分析(SWOT分析)

   <演習>グループ検討と社長インタビュー

 Step.2 目標設定(財務面での目標を設定する)

  ・5年後の経営目標の設定

   <演習>グループ検討と社長インタビュー

 Step.3 方針策定(中期的な経営改善の方針を策定する)

  ・経営改善の中期方針の設定

  ・当面の改善方針の設定

   <演習>グループ検討と社長インタビュー

   <演習>Step.1~3のまとめ(プレゼン資料作成)

 Step.4 問題整理(方針を妨げる問題事象と原因の特定)

  ・過去5か年の経営状況の分析

  ・問題原因の特定

   <演習>グループ検討と社長インタビュー

   <演習>Step.4のまとめ(プレゼン資料作成)

 Step.5 シナリオ作成(改善の戦略シナリオの作成)

  ・ここまでの検討成果の振り返り

  ・戦略マップ(バランススコアカード)の検討

   <演習>グループ検討と社長インタビュー

   <演習>Step.5のまとめ(プレゼン資料作成)

      (個人検討、解答と解説)

4.提案コンペの開催

  ・プレゼン要領の説明

  ・プレゼン準備(資料点検とリハーサル)

   <プレゼン実施> グループごとに順次実施

    ・プレゼンテーション

    ・質疑応答

    ・講師による講評

   <プレゼン評価> グループ間の相互評価と順位発表

カスタマイズの視点

 本講座は受講の前提として財務諸表に関わる初歩的な知識を要求しています。知識面で自信がない場合は、「管理職のための財務諸表の見方・読み方」を1日目に組み込み2日研修として設計することをお勧めいたします。