管理職のための労務管理研修
講座概要
働き方改革の進展に伴い、コンプライアンス経営において労務問題の占める割合が高まっています。管理職にとっても労務管理の正しい知識を持ち、不当労働行為に該当する指示・命令を行わ危険を避けられれば、自身のマネジメントに対する自信にもつながります。本講座では、管理職が部下指導に関連する労働法上の規制に関する知識を持ち、公正なマネジメントを実現することを狙いとします。
学習目標
- マネジメントにおける法律知識(主として労働法)の重要性を理解する。
- 部下への指示・命令で法令を遵守できる知識を身につける。
- 労働者の権利を侵害しないために会社として取り組むべき施策について、管理職として知っておくべき事項を理解する。
本講座の特徴
本講座は、個々の管理職にとっての「やって良いこと」「避けるべきこと」の理解に重点を置き、会社として取り組むべき措置等については概要の理解に留めることで、限られた学習時間の中で、部下指導における法律面での不安を払拭し、自信を持った部下指導(指示・命令)ができるための知識付与を狙いとします。
講座仕様
- 想定受講者 :経営層、管理職
- 時間の目安 :3~4時間程度
- 受講人数の目安:16名~25名
研修カリキュラム
標準的なカリキュラムの一例をご紹介します。
1.マネジメントと労働法
・雇用に関わるリスクと対策の考え方
・労務管理に関わる法律
2.労働法の重要規定
<ケース討議> 労務管理①
・労働契約と就業規則の理解
・採用と賃金に係る重要規定
・勤務時間と休憩に関わる重要規定
・残業と休暇に関わる重要規定
・労働安全衛生に関わる重要規定
・管理職が知っておくべき社会保険と労働保険
<ケース討議> 労務管理②
3.様々な働き方と労働法
・契約社員、パート社員と労働法
・派遣社員と労働法
・性別による差別禁止と労働法
・育児・介護と労働法
カスタマイズの視点
本講座は短時間で管理職に必要な労働法の基本規定を学ぶことを目的として設計されています。そのためハラスメントの防止など、今日の労務管理で重要性を増しているテーマについてはあえて触れていません。これらの知識についても学習内容に含めたい場合は、「管理職のためのパワハラ防止研修」や「ハラスメント防止のための啓発研修」など、他の講座と組み合わせて1日研修として企画することも可能です。