不祥事の事例研究に関する書籍

企業不祥事を一覧できる便利な書籍の最新版です。
章ごとに「製品事故・品質偽装・検査不正」「情報セキュリティ」などの分類を行い、各事例の概要と追加情報が欲しい人のための参考資料の紹介まで含まれています。企業不祥事についてざっくりと振り返りたいという人であれば、この本１冊で十分事足ります。また、執筆陣が現役の弁護士であり、とくに法的側面に関わる情報の正確さについては信頼がおけます。
(発売日　2023.12.31)

いわゆる第三者委員会報告書を分析し、単なる事実の列挙だけでなく著者独自の考察を加えた本です。
役員による不正、マネージャーによる不正など、章別に分類されており使いやすくなっています。分析の深さは事例ごとに異なりますが、各事例から教訓を得る際に見落としてはならない点に触れられており、事例研究の参考書として優れています。また最後に調査報告書から読み取れる不正防止に向けた取り組みや、調査報告書を読む際の注意点なども豆られており、事例研究を行なう際には手元に置いておきたい本です。
(発売日　2020.12.21)

「あの郵便局が・・・」と世間を唖然とさせた悪質な勧誘行為に数々について、経緯を負って取材した本です。内情を質人にとっては「やっぱりな」という話も多く記載されていますが、それまで「郵便局なら大丈夫」と信じていた人には想像を超える情報の数々が紹介されています。
コンプライアンススタッフ皆様には、組織はどのようなときに道を踏みはずすのか、そのきっかけは何だったのかといった問題意識を持ちながら読んでほしいと思います。そうすれば個々の不正行為に組織風土や経営方針がどのように関係しているのか、それを防ぐためにコンプライアンス経営の立場から警鐘を鳴らすための着眼点などが見えてくると思います。
(発売日　2020.01.10)