コンプライアンス研修の小ネタとして使える話など、講師を務める際に役立つ書籍をご紹介します。
企業不祥事の背景となる愚かな意思決定がなぜ起こるのかを分析した本です。
失敗の本質: 日本軍の組織論的研究 (戸部良一、寺本義也、鎌田伸一、杉之尾孝生、村井友秀、野中郁次郎 著 中公文庫) |
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旧日本軍の作戦行動をもとに、日本型組織の宿痾ともいうべき意思決定の欠陥をあぶりだした名著です。初版の発行が1984年ですので、超ロングセラーと言えます。「ノモンハン事件」「ミッドウェー海戦」「ガダルカナル作戦」「インパール作戦」「レイテ海戦」そして「沖縄戦」といった日本軍による無残な失敗を取り上げ、その経緯とどこに失敗の原因があったのかを分析します。 |
組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (菊澤 研宗 著 中公文庫) |
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旧日本軍の失敗を扱ったロングセラーですが、失敗の本質とは異なる切り口から分析が行われています。一言で言うと、「失敗の本質で分析された失敗メカニズムは、(人間の本質に照らして)やむを得ないものであった」というものです。もちろん「やむを得ない」で済ませてよいということではなく、「正しい意思決定とは、そう簡単な話ではないですよ」という警告の書としてと捉えることができます。 |
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日本の組織独特の無責任な意思決定の事例を扱った本です。
牟田口廉也とインパール作戦 日本陸軍「無責任の総和」を問う (関口高史 著 光文社新書) |
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日本陸軍史上で最悪の作戦と言われるインパール作戦が実施されることになった経緯を分析した本です。結果を知っている後世の人間からすれば、どうしてこのような無謀な作戦が実施されたのかと疑問を感じます。しかし、当事者たちには結果を知りませんので、様々な利害が錯綜する中で「まあ、いいか」といった曖昧かつ無責任な態度で意思決定が行なわれていたことが分析されています。 |
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今日の若手社員を理解するための助けになる本です。
日本初! たった1冊で誰とでもうまく付き合える 世代論の教科書 「団塊世代」から「さとり世代」まで一気にわかる (阪本節郎、原田曜平 著 東洋経済新報社刊) |
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今話題のZ世代より前の各世代の特性を解説した本です。 |
映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形 (稲田豊史 著 光文社新書) |
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ネットフリックスなどで映画、ドラマ、アニメを早送りで観て、それで理解した気分になるようなコンテンツ消費が話題になっています。若い世代ほどその傾向が強いとされていますが、なぜそのような消費性向が生まれたのか、それが何をもたらすのかを考察した本です。 |
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