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内部統制と内部監査に関する書籍

コンプライアンス部門のスタッフとして知っておくべき内部統制と内部監査の基礎知識を扱う書籍のなかから優良図書をご紹介します。

内部統制の概説書

内部統制のアウトラインを学ぶために好適な書籍をご紹介します。

今から始める・見直す 内部統制の仕組みと実務がわかる本〈第2版〉
(浅野 雅文 著 中央経済社刊)

本格的に内部統制制度の整備に取り組もうとすると膨大な手間と費用が掛かります。しかし、多くの企業では一通りの整備が行なわれ、一段落という状況だと思います。残るは法改正に適合した修正作業という永遠の課題というところでしょう。
内部統制部門を兼務しているケースを別として(実際には結構多いのですが)、コンプライアンス部門が内部統制制度の整備に携わることは少ないと思います。しかし内部統制の重要な目的の一つに法令遵守が上げられている以上、コンプライアンス部門としても無関心ではいられません。そこで本書のような基礎的な文献に目を通しておくことが望ましいといえます。
本書の全てをくまなく読破するのは時間もかかりますので、第1章から第3章まででアウトラインをつかみ、最新動向として第0章を簡単に確認する程度でも十分だと思います。その他の章については参考情報として適宜参照していただければ良いのではと考えます。
(発売日 2024.02.19)

内部統制の各論編

内部統制の各論を学ぶために好適な書籍をご紹介します。

不正事例で基礎から学ぶ コーポレートガバナンス新時代の内部統制
(青野 奈々子 著 第一法規刊)

会計手続きを中心に、テーマ別に内部統制整備の着眼点を整理した本です。架空事例を題材に、現状の問題点の整理、あるべき業務プロセスの提案などを学べます。最後に内部統制についての基本的な留意事項についても整理されているため、内部統制とは何者かを理解するためのヒントも得られます。
(発売日 2019.02.27)

内部監査の概説書

内部監査のアウトラインを学ぶために好適な書籍をご紹介します。

これだけは知っておきたい内部監査の基本(六訂版)
(川村 眞一 著 同文館出版刊)

内部監査の何たるかを解説した本です。何をどのように監査するかについては、シリーズの他の書籍に譲り、本書では内部監査の意義や実効性を持たせるための実務上の留意点など、アウトラインの理解に徹した解説が行われています。逆に言えば本書だけでは内部監査の実務はわからないのですが、それは別の実務書を読めばよいのです。
コンプライアンス部門のスタッフとして内部監査の概略を理解するためには十分な本ではないでしょうか。
(発売日 2016.07.28)

内部監査の各論編

内部監査の各論を学ぶために好適な書籍をご紹介します。

事例でわかる コンプライアンス違反対応の内部監査
(樋口 達、山内宏光 著 中央経済社刊)

タイトルに「コンプライアンス違反対応の」とあるように、類書にみられる会計不正に特化した本ではなく、個人情報漏洩やハラスメント問題など、コンプライアンス経営で重視されるテーマを中心に触れてくれています。
内部監査というと、つい「会計不正対応のことでしょ?」と決めつけたくなりますが、本書を読むことで、コンプライアンス経営においても内部監査が重要な仕組みであることが理解できると思います。
新たな視点でコンプライアンス経営の基本ツールとしての内部監査を理解するために、一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
ちなみに、会計不正防止の内部監査については同じ著者による事例でわかる 不正・不祥事防止のための内部監査がお勧めです。
(発売日 2022.05.20)

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