不祥事防止に向けたリスク対策に取り組む際に知っておくべき心理学の知見を与えてくれる書籍のなかから優良図書をご紹介します。
リスク心理学の概要を学ぶために好適な書籍をご紹介します。
組織健全化のための社会心理学 違反・事故・不祥事を防ぐ社会技術 (組織の社会技術1) (岡本 浩一、今野 裕之 著 新曜社刊) |
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最初にお断りとお詫びを申し上げておきます。本書の出版年は古く、いまや新刊での入手は困難です。また取り上げられている事例もいまや古典とみなされるモノばかりです。しかしあえてこの本をご紹介するのは、本書に匹敵する本が他にないからです。リスク心理学の本というだけなら新しい本はあまたあります。しかし本書のように企業経営に焦点を当て、不祥事の防止に特化した形で知見をまとめたものは他に見当たりません。その意味で貴重な一冊です。 |
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不祥事の原因の一つであるヒューマンエラーについて学ぶために好適な書籍をご紹介します。
仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方 (宇都出 雅巳 著 クロスメディア・パブリッシング(インプレス) 刊) |
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ヒューマンエラーとは言い替えればケアレスミスであり、やったことのない人などいないと思います。しかし、発生する場所やタイミング次第で大変な不祥事となることがあるので、コンプライアンス経営の立場からも決してなめてかかってはならないリスクでもあります。某証券会社の発注ミスの一因もこれですね。 |
組織が意思決定を誤るポイントの一つである集団意思決定のリスクについて解説した書籍をご紹介します。
会議の科学 健全な決裁のための社会技術 (組織の社会技術2) (岡本 浩一、石川 正純、足立 にれか 著 新曜社刊) |
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申し訳ございません。これも少々古い本です。しかし、コンプライアンス違反が組織決定される際には必ずと言ってよいほど「会議」が関わっています。効率的な会議の進め方に関する本は多く出版されていますが、そのリスクについて系統的にまとめられた本は他にはないと思います。 |
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誤った意思決定の原因の一つである認知バイアスについて解説した書籍をご紹介します。
情報を正しく選択するための認知バイアス事典 (情報文化研究所、山﨑 紗紀子、宮代 こずゑ、菊池 由希子、 高橋 昌一郎著 フォレスト出版刊) |
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行動経済学の大流行の影響か、認知バイアスに関わる書籍の出版ラッシュが続いています。しかし認知心理学の基礎から学習を始めるのは結構大変です。そこでコンプライアンス部門の方にお勧めしたいのは、まずは認知バイアスとは何かを現象面から理解することです。そのためには、どのような場面でどのようなバイアスが生じやすいのかを知ること。様々なバイアス類型をしることで、認知バイアスとは何かという大まかなイメージをつかめるでしょうし、実務に即した形での社内への注意喚起につなげられると思います |
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