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その他のハラスメント

パワハラ以外のハラスメント全般の知識を扱う書籍のなかから優良図書をご紹介します。

セクハラ(セクシュアル・ハラスメント)

セクハラ問題を理解するために好適な書籍をご紹介します。

女性活躍のための労務管理Q&A164
(堀下 和紀、穴井 隆二、渡邉 直貴 著 労働新聞社刊)

セクハラ問題を扱う本の中には一方的な主張を書き立てるような過激なものも見られますが、本書はタイトルに労務管理とあるように、社労士や弁護士の立場から、実務において企業としてどのように対処することがベストなのかという冷静かつ具体的なヒントを与えてくれます。
セクハラ問題だけでなくジェンダー問題全般にも目を向けた内容になっており、セクハラとその周辺問題に対する知見を深めるために有意義な一冊です。
(発売日 2017.07.06)

カスハラ(カスタマー・ハラスメント)

最近注目されるカスハラ問題を理解するために好適な書籍をご紹介します。

カスハラ対策実務マニュアル
(香川 希理、島岡 真弓、松田 優、上田 陽太 著 日本加除出版刊)

カスハラとはパワハラ問題を企業の外部にまで拡げた概念として理解できます。これまでも独禁法や下請法により、優越的地位にある立場を濫用した顧客企業から無理難題要求を何とかしようという努力は行われてきました。しかし、これらは企業対企業の問題に焦点を当てたもので、そこで苦しむ従業員に対する救済にはなりませんでした。
そこで最近注目されるのがカスハラ問題です。小売店の店員を土下座させ、その光景をSNSに晒すなどの悪質な行為は到底許されるものではありません。しかし、問題の微妙さからくるとり扱いの難しさから、法制化の議論は遅れています。
本書ではカスハラ問題に焦点をあて、その防止と発生時対応について企業にヒントを与えてくれます。クレーム対応についての法的側面にも十分な紙幅が割かれており、実務的な解説書として有益な一冊となっています。
(発売日 2022.09.01)

その他のハラスメント

その他のハラスメント問題を理解するために好適な書籍をご紹介します。

それ、やってはいけない! ハラスメント大全
(野原 蓉子 監修 青春出版社刊)

あれもハラスメント、これもハラスメントと、ずいぶん窮屈な世の中になりました。「もう、なんとでも言いやがれ!」と啖呵を切って開き直りたいところですが、家族の顔を思い浮かべると、「そうもいかないよな・・・」とすごすごと退散する羽目に・・・。
そんな問題になやむ企業にお勧めの一冊がこの本です。「ハラスメント大全」というすごいタイトルの本です。中を見ると、あるわあるわ。なんと68種類のハラスメントが解説つきで載っています。序章には「ハラスメント時代の『3大困る人』と対策」として、行為者、被害者、そして「がんじがらめになる人」が紹介されています。確かにそんな人もいるよな、と誰かの顔を思い浮かべたくなります。
がんじがらめにならないためには、まずは知識を持つことです。ここに掲載されている事例のすべてをハラスメントだとは認めたくない人もいるでしょうが、地雷は踏まないに越したことはありません。用心のための1冊です。
(2021.01.30)

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