リスクマネジメント全般に関する書籍

コンプライアンス経営において、不祥事につながりかねないリスクを封じ込めることは重要です。しかし、コンプライアンス部門とリスクマネジメント部門の役割りは微妙に異なります。本書はコンプライアンス部門のスタッフが知っておくべき最低限のリスクマネジメントの知識を提供してくれます。
少々出版時期は古いのですが、リスクマネジメントの進め方に新しいも古いもありません。それにハードな学術書を除いて、本書のような実務的な基本書は最近は出版されていないのが実情です。
リスクマネジメントの本質的理解、検討手順の詳細、検討にあたって知っておくべき関連知識、さらには危機管理の基礎知識まで網羅した内容となっています。部門に１冊備えておくべき基本書と言えるでしょう。
(発売日　2012.03.28)

世界一わかりやすいかどうかは別として、リスクマネジメントの推進を任された際に念頭におくべき事項を網羅した良書です。
リスクマネジメントの専門家ではない人が職場内でリスク対策を検討する際には、できる限り無駄な検討をなくし、効率的に取り組むことが重要です。本書では「少なくともこの程度の知識を持ち、ここまでの検討はやってください。」という視点からの解説が行われています。図解入門ビジネス最新リスクマネジメントがよ~くわかる本で基本をしっかり学んだあと、「では、どこから手を付けようか？」と悩んだ際にヒントとなる本です。
(発売日　2017.11.28)

コンプライアンス部門にとってISO31000の知識がどこまで必要か、という点については様々なご意見があると思います。しかし、コンプライアンスに関する領域だけとはいえリスクマネジメントを進める立場としては、知っておいて損のない知識だと思います。
必読書ではないことをお断りしたうえで、本書をご推薦したいと思います。
(発売日　2019.06.27)